ダイナミックプライシング~AIによる価格設定~

消費行動における価格の重要性

価格というのは、商品の購入を決める重要な因子の一つです。
商品に対して現在の自分が対価としてそれだけの金銭を支払うことができるか、という思考が購入の意思決定プロセスには必ず存在しているはずです。

人それぞれに商品に対しての価値感覚が存在するため、価格の変動はそのまま売れ行きへと結びつきます。
逆説的に売れ行きを操作したければ、価格をうまく操作することが効果的であるといえるでしょう。

「売れ行きを操作したい」というのはどういう状況でしょう。

売れ行きを操作する?

ホテルの空き部屋が大量に出てしまう、旅客機の空席が目立つなどという状態は経済的に大きな損失ですし、
逆にテーマパークの混雑、通勤ラッシュの満員電車など利用者数の過剰によるサービスの品質低下は望ましくないことです。
そういった状態を避けるために価格を操作しようというのがダイナミックプライシングです。

ユニバーサルスタジオジャパンや東京ディズニーリゾートなどのテーマパークや、一部のスポーツ施設・スタジアムなどで既にダイナミックプライシングは導入されています。
また、オフピーク通勤の奨励のため、JRなどの鉄道会社でも導入の声が上がっています。

誰が価格を決めるのか

十分にダイナミックプライシングの利点が分かったところで、その価格設定をいかにして行うかという問題があります。
価格の設定というのは大きな決断です。専門的な知識を携えた担当者が様々な環境要因を見極め、日々の価格を決定するというのも大変なコストがかかりますし、あまり現実的とは言えません。

ここで役に立つのがAIです。
たくさんの要因から来場者や売り上げの予測をするというのはAIの得意分野です。過去の販売実績データがAIの価格決定のために大きく寄与します。

見切り品やオフシーズン、人気色不人気色などのように消費者にとって分かり易いものだけでなく、様々な事由によってモノの価格が大きく左右されるようになるかもしれません。
多様化する買い物の向こう側では想像だにしない節約術なんてものが知られているかもしれませんね。

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ライター:H.I