通訳AIのリアルタイム性を高めるチャンク翻訳って?

AIを使った翻訳・通訳技術は高精度で、微妙なニュアンスまで翻訳できると話題の翻訳サービス「DeepL翻訳」や交通機関や公共施設等でも利用されている小型翻訳機「ポケトーク」など既に私たちのそばで活躍しています。
こういった翻訳・通訳技術もAIの進歩と共にまだまだ進化し続けます。

なかでも、人工知能を使った”リアルタイム”の同時通訳が世界各国で研究されています。既存の通訳サービスは一文ごとに文章を翻訳するため、発言終了から翻訳が終わるまでに早くとも10秒程度の時間がかかってしまいます。

それを解消するため、情報通信研究機構(NICT)が着目したのが「チャンク」と呼ばれる、文章における意味のまとまりごとの区分です。日本語で言うところの「文節」にあたるものです。
チャンクごとの翻訳は同時通訳者が通訳の基礎トレーニングにも用いる手法で、文よりも細かい単位で翻訳を開始することで、翻訳の速度を高めるものです。
人間同様の手法をAIでも用いることで翻訳の精度を保ちつつ遅れを短縮しようというのです。

構成の異なる言語間での同時通訳は難しく、日本語-英語間での同時通訳が成功すれば、様々な言語間の通訳技術に貢献していくでしょう。

同時通訳において多くの世界的大企業が研究を進める中、NICTがどこまでその精度と速度を高められるのか期待が高まります。

ライター:H.I