チラシのこれから。~電子チラシと紙チラシ~

様々なものがデジタル化していくなかで、チラシは未だ紙媒体が基本である状態が続いています。
Shufoo!などの電子チラシサービスも拡がりをみせているものの、閲覧数は紙チラシの方が多いのが現状です。

とはいえ電子チラシの普及はここ10年の話、まだまだ発展の余地があります。

何故紙チラシが根強いのか

電子チラシは携帯端末から容易に確認できるため、「見たいときに」いつでもどこでもチラシを見ることができます。
同じような情報が得られるなら一見電子チラシは紙チラシより利便性が高いように思えます。

しかし実はこの「見たいときに」というのが困ったものです。
紙チラシを見る習慣のある人も「朝食に時間に新聞のついでに」などのように「そこにチラシがある」ということを理由にチラシを見ている人も多いのではないでしょうか。
チラシというのは要するにレコメンドです。商品を見せて購買意欲を高めることが目的です。能動的にチラシを見る層は徐々に電子チラシに移っても、受動的に近い形で習慣になった層はなかなか電子チラシを見ようとは思わないでしょう。

ですが、同じ結果を生むのであれば店舗側としては電子チラシのありがたいはずです。というのも店舗側には電子チラシを使う明確なメリットがあるのです。

電子チラシのメリット

コストが削減できる

物理的に存在しないため、印刷等の作成コスト、配布等の管理コストの削減が期待できます。

閲覧データを確認できる

閲覧・アクセスデータを取得できるため、顧客分析に活かすことができます。

電子チラシを読んでもらうために

電子チラシを読んでもらうために、チラシは能動的に読む価値のあるものに変容する必要があります。
江戸時代から歴史のある紙チラシがこれ以上画期的な進化を遂げるとは考えられませんから、電子チラシのメリットをもとに紙チラシに成しえなかった形で価値を高めるほかありません。

前述のとおりチラシの目的はレコメンドに近しいものです。特に紙チラシにおけるレコメンドは非個人化レコメンドといわれるもので、読み手にかかわらず同じ内容をレコメンドするものです。ポスティングチラシや折り込みチラシは読み手の属性等を知ることはできないためこれはしょうがないことです。

個人化レコメンドができれば、チラシの可能性は大きく広がるでしょう。これを電子チラシで解決したのが凸版印刷が開発した『未来のチラシ』です。
電子チラシを閲覧するためのサービスに性別や年代を入力しておけば「女性には新商品の化粧品」を「フレッシュマン世代の男性にはスーツ」などのように属性に適したチラシを配信することができます。それもAIが商品を自動的に分類し、電子チラシを自動作成するため作成コストは抑えられます。

実店舗において個人に合わせたレコメンドが広まっていくと、買い物は今とはまた違うものへと変わっていくのかもしれません。

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ライター:H.I